Q 債務整理をするとブラックリストに載るのでためらっています。どうしたらいいですか?
■ためらうだけ無駄
よく弁護士・司法書士に債務整理を依頼すると「ブラックリストに載る」などと言われます。
ですがそもそもこの「ブラックリスト」とは一体何なのでしょうか?
実は銀行・消費者金融・カード会社からお金を借りたり、クレジットカードを作った時点で、滞納の有無に関係なく、ご覧のような信用情報機関というところに情報が登録されます(CIC,JICC、全銀協)。
ここには住所氏名の他、滞納の情報が載ります。
例:CICの場合 「状況」に「A」と記録されたのが滞納情報
そして弁護士・司法書士が債務整理に介入した場合、保証会社が代わりに返済したり、破産等をした記録が残ります。
例:CICの場合 「返済状況」が「異動」と記録された状態がいわゆる「ブラックリスト」
これが俗に「ブラックリストに載った」と言われる状態なのです。
つまり債務整理しようとしまいと、返済が滞れば載るわけなので、それを理由に債務整理をためらう理由はないのです。
※自分の信用情報は、各信用情報機関に照会すれば、開示が可能です。
■「ブラックリスト」入りのデメリットは事実上”なし”
信用情報は新たに融資やカード発行、ローン契約を申込し、審査する際に照会されるため、融資等の可否において重要な要素とされます。
当然、滞納歴・異動歴があれば、通常は審査が下りません。
したがって原則として一定期間(完済から5年・破産から7年)、新たなクレジットカードの作成や、借入・ローンはできない、ということになります。
(ただし家賃保証、スマホ契約等、生活に必要なものは審査が通る場合もあります)
「やっぱりブラックリスト入りは怖い」
と思われたかもしれませんが、恐れる必要はありません。
債務整理をすれば、少しずつでも貯金ができる家計サイクルとなるわけですから、必要なものはお金を貯めて一括で買えば良いのです。
むしろそれがお金の使い方の大・大・大・大原則のはず。
車、持ち家、本当にローンを組んでまで買う必要ありますか?
人間の脳というのは、借りれないなら借りれないで、別の方法を見つけようとするもの。
この5~7年は、そのトレーニングをするために与えられたチャンス、捉えることもできます。
こういうふうにポジティヴにとらえると、実は「債務整理にデメリットなんてない」と考えることもできます。
しかしポジティヴな思考も、目の前の生活が成り立ってことできるもの。
まずは生活再建を最優先に。